前回の続きです。

 

小学1年生で

悟りの境地に達したというわけでしたが、

「こりゃダメだ」そう思うや否や

僕の腰から下を見ると

滝に打たれた修行僧のように

ずぶ濡れになったのです。

同級生は

何が起きたか直ぐには

わからなかったようです。

 

沢井先生に招かれた僕は

教室から廊下に出て、

すごすごと保健室へ向かいました。

まだ9月になったばかりでしたが、

薄暗い廊下はなんだか気味が悪く、

沢井先生は何も仰いません。

 

保健室にいらっしゃった

松原先生に言われるがまま

スッポンポンになった僕でしたが、

松原先生は手慣れた様子で

タンスの抽出しを開けました。

何ということでしょう。

そこには、緑色の小さなロゴが

入ったパンツが

所狭しとギッシリと入っていたのです。

松原先生は一段目、

二段目ばかりではなく、

三段目の抽出しを開けて、

私に合ったサイズを探しておられました。

新品か使い古されたモノかは

ヒト目でわかるものです。

「なーんだ、みんな一緒じゃないか」

そうして私は嬉々として

パンツに手を伸ばしました。