シンガポールのリークアンユー首相は
何もないところから繁栄の礎を築いたので、
何か得るものがあれば、と本を数冊持っているのですが、
ご参考までに、以下そのまま転載します。

確か1960年代から70年代の演説です。

 

英語教育を受けた人の特徴について

 

長所の第一として、同質であることが挙げられています。

第二は基本的に自分たちのことを中国人、マレー人、
あるいはインド人と考えなくなっているということです。

彼らはこの社会に対して忠誠心を持ち、正直で、大人しい。

植民地当局に対してやや従順すぎるきらいはありますが。
彼らの欠点は、華人とインド人の場合、文化の根を絶たれたために、
活力を失って骨抜きに近い状態になっているということです。

戦前のマラヤの英校の教育内容は、純イギリス式の価値観と理想を注入したのです。

彼らはこれを全面的に受け入れたわけではないのですが、

自分の本来の分かもつ価値観と理想を失ってしまいました。

そして、まだ西インド諸島の華人やインド人や黒人が創り出したような、

自分自身の新しい文化を創り出していないので、

一種の自信喪失に陥っているのです。

華語(中国標準語)学校出身の華語教育を受けた人が

公衆の面前で、壇上に立って話すところを見れば、私の言うことがわかるでしょう。

英語教育を受けた人は、
学校に入ってからずっと学んできた言語ではあっても、
自分自身の言葉ではない言語で考え、
話すことにいくらかの不安とためらいを感じています。
他方には、自分自身の文化の一部である、
自分自身の言語で考え、話し、自信にあふれている人たちがいるのです。

次にこれは民主主義制度のきわめて不利な点でもあるのですが、
英語教育を受けた人たちは母語を話す自分の種族の大衆から遊離しています。

唯一の例外は、英語教育を受けたマレー人です。

彼らはまずマレー語の小学校に行き、

五年を終えてから英校に移るからです。

英語教育を受けたマレー指導者が、
自分の種族の底辺にいる大衆との絆を失っていないのに対して、
英語教育を受けた華人やインド人は、
一般的に言って、自分の種族の大衆とのを失っているという違いがあるのです。